2012年4月7日土曜日




記帳やノートの中のお名前や言葉をゆっくりみました。やっと。
残された言葉たちを吸収してこれからの糧にします。

思えばあの茶色のノートは5年前から展示会場に設置しては
いろんな方に触れてもらってきました。これはなにか魂のようなものが込められている。私のお守り的なものになっている。


去年3月11日の震災から 目や耳に入ってくる映像、報道に気持ちの整理ができず
ただただ涙を流す日々、被災された方のことを考えると自分の無力さを感じ
ただなにもできず。なにかしようとすることさえも自分のエゴな気がして。 


私はただの人間で生活をしている人。ただそれだけまじめに。 
いつのまにか手をとめてしまった。
絵がなくても生きていける。 そう心のどこかで思い続けていた。
だから普通に働いてご飯を食べたり、恋をした。ただそれだけでいいのに。 
心のどこかにぽかんと隙間があって、心もどこかいってしまいそうだった。 


画家である友人の絵をみにいった。
その心の隙間をそっと埋めてくれるようなひとときだった。
生活の中にそれは「必要」なものだと気づかせてくれた。 

それはとても大切なことだと。大切にしたいと思った。 

寒さの厳しい日々が続く去年の冬。あたたかい春を待ち望む、花を想い浮かべた。

そしてそのとき居合わせた一人の女性に絵をみせたいと思ったことがすべてのはじまり。それらをすべての原動力にした。
 
想いを手紙にしたためるような、大切な人の顔を浮かべるような。 
ひたすらカタチのないものを求めて、ここではなく少し先をイメージすること。
単純に前を向いて歩いていくこと、日々は続いていること。


私は絵を描いて暮らしていきたいと思っています。
私がいなくなっても残っていくようなものをつくっていきたい。
一枚の作品が日々を豊かにするようなものを求めている。
それを私が生み出すことができたら素敵です。 それは理想の世界です。
理想に近づけるように、深々と、黙々と。注いでいきたい。


あらためてお忙しい中、個展におこしいただきありがとうございました。
そしてcreamしげさん、スタッフのみえさん。あたたかく見守ってくれて、サポートいただきありがとうございました。
今回も多くを学び、課題が明確になりました。次へ進むためのヒントもいただいた。やってよかった。

もっと軽やかに柔らかくいきたい。それが少し先の目標。
明日からもがんばってゆきます。

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